都市の低炭素化の促進に関する建築物の新築工事
平成27年度地域型住宅グリーン化事業の支援による補助金の交付を受けました。
壱分ICHIBUの家は「奈良をつなぐ木の家」です。
設計・施工 伏見建築事務所
壱分(いちぶ)の家は、西に生駒の山を望む丘陵地の上に位置するところが建築場所です。
閑静な新興住宅地には、学童や幼児がたくさん暮らしています。
ここに土地を購入した若い世帯の家族4人が、「木の家」での暮らしを望まれ、設計と施工を承りました。
小さなお子様連れのご家族は工事の進捗を大変楽しみ、完成を待ち望んでおられます。
平成28年5月28日
建物は完成しました。完成写真を掲載します。
来る5月26日に午後1時から5時までの間、内覧会を行います。
見学をご希望の方は こちら のお問い合わせからお申し込みをください。
建築場所の所在を返信いたします。
内覧会は終了しました。ご来場の皆様、ありがとうございました。
外観パース
前面道路は大きく弧を描き、傾斜をしています。
玄関の反対側が生駒の山です。
外観写真(工事中)
内観パース
扇状の敷地の南西側、居間の掃出し窓の向こうには、わずかに生駒の山の稜線が見えます。
そこを狙って、その景色を取り込み、夏の日差しは深い軒で遮り、冬はあたたかい太陽の熱と明るい日差しを取り入れます。
わずか一本ではありますが、小屋組みに地松の梁丸太を掛けました。
丸太の墨付け、刻み、仕口のひかりつけなど、わたし達大工自身がその手法を忘れないために、また、若手に伝えるために、御施主さんの理解の上、使わせていただきました。
土台、大引は桧、柱は桧、梁、桁は杉、小屋梁(一本)は松です。
全て奈良県産材です。
材木納材事業者
構造材(柱 奈良県産材「桧」 梁 奈良県産材「杉」)・・・泉谷木材商店、山根製材
構造材(梁丸太 奈良県産材「松」)・・・新和材木店
羽柄材(垂木、間柱 奈良県産材「桧」 奈良県産材「杉」)・・・泉谷木材商店、山根製材
内装材(天井板 奈良県産材「杉」 床 奈良県産材「杉」・・・株式会社ホーテック
平成28年7月14日
外構の続きです。
玄関廻りは土留めが終わりました。
麻袋を土嚢にして、擁壁にしました。
植え込みのため、中央部分は空けています。ここへ、植樹をします。
樹木の選定は現物を一緒に見に行きました。
玄関の横には落葉樹と常緑樹を、和室の窓の外はカエデ(もみじ)、庭の向こうにはブルーベリーなどの実のなる樹を植える希望です。
植樹の時期は秋が良いということで、植木屋さんにお任せです。
中庭にはウッドデッキが増設され、家の設えとしてはほぼ完成に近づいてきました。
平成28年6月25日
少し時間をおいて、外構のお手伝いです。
玄関への寄り付きは鉄道の枕木で階段を形成します。
1本の枕木を3等分して敷き込みます。
今の時代は柵などを設けずに開放的に設えるのが多いですね。
階段の上部には住宅に使う桧の柱を建てて呼び鈴を取り付けます。
踊り場の向こうには郵便受けを建立する予定です。
平成28年5月24日
内装は仕上がり、造り付けの家具等も建てこまれ、ほぼ完成です。
キッチンの本体はシナ共芯という面材です。天板はステンレスのヘアライン仕上げ。
食器洗い機とIHクッキングヒーター、レンジフードは既製品を組み込んでいます。
引出しのうち、右端には調味料や瓶が収納できます。
平成28年5月19日
内装は天井のビニルクロスはほぼ張り終わり、壁の洋紙の上に漆喰の塗装を施しかけています。
作業場では台所の流しなどの造作家具を製作し、現場での組み立てに取り掛かっています。
平成28年5月16日
内部は大工の造作工事が終わり、内装の仕上げにかかっています。
1階の壁は洋紙の上に漆喰を塗装します。2階の壁は漆喰の白と仕上げの質感が良く似通った艶消しのビニールクロスです。
天井は全て艶消しのビニールクロスです。
玄関の木製扉も建てこまれました。
内装が仕上がれば、設備機器や照明器具の取り付けです。
どんどん仕上がってきています。
平成28年5月9日
外部の足場が取り払われました。
外観パースのような仕上がりがお目見えしました。
内部からの眺望も良い風景です。
工事はあと少しです。
平成28年5月2日
外壁のモルタル掻き落としの仕上げは完了しました。
軒天井の色あいとよく合っています。
玄関廻りの軒天井は吉野杉の節ありにキシラデコール(シルバーグレー色)を塗装しました。
内部の床は吉野杉の節ありに植物性の自然塗料を塗る予定です。
和室の天井は吉野杉の上小節です。
美しい材料です。
平成28年4月25日
居間の天井は吉野杉が張られ、透視図のような部屋の一部ができつつあります。
窓は養生が張られているため、見通しが利きませんが、外されるのが楽しみです。
部屋の左手には作り付けの食器棚ができる予定です。
軒裏の天井はキシラデコールのシルバーグレー色が塗装され、軒周りが際立った感じに仕上がっています。
外壁は仕上げの掻き落としが施工中です。
平成28年4月19日
外壁は左官の下塗り中です。この上にはモルタル掻き落としの仕上げを施します。
本日は外部の色きめでした。
軒天井はキシラデコールの「シルバーグレー」、外壁は「白」です。
内部は階段がかかり、外周の壁には断熱材が充填され、天井の下地を施工しています。
平成28年4月12日
外壁は二重目の防水紙であるアスファルトフェルトとダブルラス(ワイヤー付)が張られました。
玄関前の軒天井は杉の板を張りました。
玄関の扉は木製で製作します。その枠は吉野杉です。枠の脚元には腐食防止のため、銅板で根巻(ねまき)をします。
平成28年4月8日
外壁の下地は通気胴縁(つういどうぶち)が打ち終わり、ラス下地の板を打ち始めています。
通気用の土台水切りは床下への通気と外壁の通気を促します。床下および外壁ともに、内部との温度差と結露を防ぐ効果があります。
作業場では三宅大工が枠材の加工とカンナ掛けをしています。
平成28年3月30日
透湿防水シートは透湿性があるので、壁体内の水蒸気を外部へ排出することで、内壁の結露を防ぐことができます。逆に外部からの雨による水分を遮断するので、構造材と断熱材を湿気や水から守ります。写真の縦胴縁の上に間〆(けんじめ):ラス下地板を張り、さらにアスファルトフェルト、ダブルメタルラスを施し、モルタルを塗りつけます。
瑕疵担保責任保険の検査も無事終わり、着々と進めます。
平成28年3月28日
奈良をつなぐ木の家の養生幕を掲げました。弊社5棟目の実績です。
屋根はガルバリウム鋼板タテハゼ葺きの地葺き(じぶき)は終わり、棟包みと熨斗(のし)水切りを残すところです。
アルミサッシの建込みが進んでいます。
1階居間からは養生ネットが外れると、生駒の山が望めます。
2階の南西面の窓からはどちらの部屋も見晴しは上々です。
平成28年3月24日
屋根は下地まで出来上がり、アスファルトルーフィングで覆われました。
軒裏と同じくケラバ(切妻の外側の天井)も化粧野地板(針葉樹合板)です。破風板(はふいた:切妻の垂木の外側に打ち添える板)も奈良県産材(吉野地方)の杉で十数年以降に取り替えが可能なように、釘の頭を潰して打ち込んでいます。
下野の下は居間の天井を勾配に張る予定で、登り梁の一部を見せるつもりです。仕上がると際立つ予定ですが、
どうなりますか、楽しみです。
リビングの掃出し窓も近々はまります。窓の額縁から見える生駒の山が楽しみです。
現場の状況は筋違と間柱を建てこんでいます。二階は三宅君の担当です。
養生の緑色が邪魔ですが、ネット越しに建物の外形がうかがえます。
平成28年3月16日
屋根の垂木は奈良県産材(吉野地方)の杉です。
軒裏は化粧野地板(針葉樹合板)、小屋裏は空気が循環するように面戸板に通気用の開口を施し、ステンレスの防虫網を張り付けます。
継手(つぎて)と仕口(しくち)
木と木を組み合わせるときに、色々な形を施して、繋いだり掛けたりします。
継手は長手方向に材料を繋ぐこと、仕口は直行方向に材料を引っ掛けて預けるように組むことです。
下は左から大入れ蟻落とし(おおいれありおとし)、腰掛鎌継ぎ(こしかけかまつぎ)、追っ掛け栓継ぎ(おっかけせんつぎ)という名の仕口と継手です。
荷重の掛かり方などを考慮して、適材を適所に使うように施します。
平成28年3月12日(大安)
本日、上棟を祝し、また、無事の完成を祈念し、上棟式を執り行いました。
おめでとうございます。
左から大工の藤原、三宅、伏見、お施主様ご家族
平成28年3月11日
狙い通り、二階の窓からは生駒の山が望めます。
なんと、西側のお隣さんは一段低いところに建っているので、見通しは最高です。
屋根の上に登ればさらに景色は抜群です。
しかしながら、完成後の普段は2階の屋根には上れません。
ざんねーん。
平成28年3月10日
待ちに待った建て方です。
材料は電線の間から伸びたレッカーの竿で釣り上げられ、番付通りのところに配られ、組あげられました。
平成28年3月7日土台伏せは若手の三宅君。
土台と大引の間にはスタイロフォームの床下断熱材を敷きこみ、構造用の合板を釘留めします。
平成28年3月2日
基礎工事は大詰めです。
天端均しをして、土台が水平になるように整えます。
同時に作業場では大工(こだくみ)たちが墨付け、そして、刻みをしています。
平成28年2月15日
本日は瑕疵担保保険の配筋検査でした。
無事合格です。
平成28年2月2日
高基礎部分の立ち上がりのコンクリートができました。
さらにこの上に上部の地盤面のべた基礎が乗ります。
平成28年1月8日
いよいよ始まります。
壱分の家、造成中。
写真は高基礎部分の底盤の床付けです。