滝寺の家


長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅(長期優良住宅)の新築工事

成28年度地域型住宅グリーン化事業の支援による補助金の交付を受ける予定です。

滝寺の家は「奈良をつなぐ木の家」です。

 

設計 FRONT design

施工 伏見建築事務所


滝寺の家は、東側が大きく開け、緑が豊かな樹々を借景に、ゆとりのある平屋建て住宅です。 

ここに土地を購入した若い世帯のご家族が、「木の家」での暮らしを望まれ、施工を承りました。

建築場所にほど近い山の中腹には、赤い粘土のような土と黒っぽい砂のような粒で構成される土が見受けられます。

赤土の中からは花崗岩とよばれる火山岩がたくさん採掘され、その岩盤が強固な地盤を構成します。一昔前にはこの石は造園の装飾や、擁壁のくづれ石積みとして、重宝をされました。

 一方、この宅地は黒っぽい砂のような粒で出来た土地です。これは礫(れき)とよばれる砂より大きな岩石片で構成されています。この土は水はけがよく、締め固めも程よい、宅地としては最適な土壌です。

 


構造材

材木納材事業者

構造材(柱 奈良県産材「桧」 梁 奈良県産材「杉」)・・・泉谷木材商店、山根製材

構造材(梁丸太 奈良県産材「松」)・・・新和材木店

羽柄材(垂木、間柱 奈良県産材「桧」 奈良県産材「杉」)・・・泉谷木材商店、山根製材

内装材(天井板 奈良県産材「杉」 床 奈良県産材「杉」・・・株式会社ホーテック

土台、大引は桧、柱は桧、梁、桁は杉、小屋梁(二本)は松です。

全て奈良県産材です。


完成しました。


工事中



平成29年10月27日

外構の植栽、塀なども自主施工です。

常緑、落葉、実のなる樹はグリーンハウスさんへ、枕木は国鉄産業さんへ買い付けと共に運搬そして、搬入し、フロントデザイン岩城氏の構想により造園をしていきます。


平成29年10月18日

造作家具は下駄箱、台所の流し、家電収納、吊戸棚、洗面台です。

玄関は、しおじの無垢板を両面に張った開き扉です。引手はみずめの葺き漆仕上げです。


平成29年9月25日

床の仕上げは、吉野杉です。居間と食堂、台所、そして玄関からすぐの廊下は節の少ない上小節を張ります。その他の部屋は一等の材で張りますが、よく見える天井面には上小節を張ります。

色と言い、板目と言い、やはり美しいです。


平成29年9月5日

断熱の仕様は床下はスタイロEX55、壁はグラスウールマット 高性能16kg相当t=105 

天井は同じく高性能16kg相当t=155です。


平成29年8月25日

外壁の仕上げは杉の焼き板です。

墨色の板が緑色の葉の中で、出しゃばることなくその存在感を出しています。


平成29年8月2日

防火構造としては、石膏板を外部の下地に貼り付け、壁内には硝子繊維系の断熱材を充填します。そして内壁には再び石膏板をはりつけ、建築基準法第23条に対して、政令で定める技術的基準に則しています。

また、基礎の上に通気性のある介するものを敷き込んでいますので、防鼠材を張り付け、床下への小動物の侵入を防ぎながら、外壁内へも空気を流し、胴縁は横桟ですが、所々に空気の抜け道を作っています。

軒裏は、ケイ酸カルシウム板の有孔板をある程度の数量を用いて、外壁からの空気とあわせて、小屋裏へ流し込み、棟に設けた換気装置から、抜いていきます。

防火構造を保ちながら、断熱性能で内部を保温し、外装廻りでは空気の流通により、湿気がよどむことなく家を長持ちさせます。


平成29年7月20日

屋根の野地(のじ)は構造用合板ですが、軒先は湿気が多いため、無垢の桧を広小舞(ひろこまい)として使います。

屋根葺き材は鋼板です。横方向に葺いていきます。谷隅(たにずみ)の部分は櫨(はぜ)として、谷の鋼板に重ねて折り曲げます。出隅(でずみ)は役物(やくもの)を使わずに、同じく櫨(はぜ)を重ねて折り曲げます。

少しばかり存在する棟は小屋裏の換気として、空気の流通が可能なものです。

方形(ほうぎょう)の頂点は手造りの包みを施し、すっきりとした屋根の設えです。

天窓の周辺は特に雨仕舞(あまじまい)に注意を要するところなので、水切りについては既製品に頼らず、板金工作で対処をします。


平成29年6月吉日

 

上棟。

おめでとうございます。


平成29年6月30日

基礎工事の最中は、作業場で墨付けと刻みを進めています。

若手の大工と共に基礎の型枠の建て込みから、コンクリートの打設まで、手掛けます。

小屋組みの梁丸太は地松です。丸太を使うことで、墨付けと刻みの技法や、木材の使い方、小屋梁にかかる荷重に対する考え方など少しの工夫を伝えます。

寄棟(よせむね)と方形(ほうぎょう)を組み合わせた屋根の形なので、隅木(すみぎ)などの納め方も若手には良い経験です。

このたびの方形(ほぎょう)の頂点には擬宝珠(ぎぼし)のような宝珠飾り(ほうじゅかざり)を施さないので、炬燵櫓(こたつやぐら)に笠木(かさぎ)を渡すように納めました。


平成29年5月15日

調査の結果、極めて良好な地盤だったため、改良を加えることなく、べた基礎を施します。

建築地の周辺には、赤い粘土のような土と黒っぽい砂のような粒で構成される土が見受けられます。

赤土の中からは火山岩がたくさん採掘され、その岩盤が強固な地盤を構成します。一昔前にはこの石は造園の装飾や、擁壁のくづれ石積みとして、重宝をされました。

 

一方、この宅地は黒っぽい砂のような粒で出来た土地です。これは礫(れき)とよばれる砂より大きな岩石片で構成されています。この土は水はけがよく、締め固めも程よい、宅地としては最適な土壌です。


平成29年5月7日

厳かに。

地鎮祭おめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

はじまります。